ICSPIS 2025 in Dubai に参加しました(平井・児玉)

報告者:児玉 2025-12-12
2025年11月18, 19, 20日にアラブ首長国連邦・ドバイで開催された,国際会議(ICSPIS 2025 The 8th International Conference on Signal Processing & Information Security)に平井・児玉の2名の学生が参加しました.
発表概要
それぞれ以下の研究テーマについて発表を行いました.
平井「Proposal for an Early Detection Model of Cognitive Decline Based on Drawing-Process Data」
児玉「Anotoki Camera: A Memory Support System Based on Egocentric Image Archiving and Retrieval」

発表の様子(平井)
我々の研究室では,認知症発見を行うための描画検査をデジタル化したアプリ「EVIDENT」を利用して集団検査を実施してデータ収集を行っています.
今回は,そのデータを利用して認知症の早期発見が可能か分析したという内容で発表を行いました.
平井「質疑応答では,臨床的にはどのように評価を行うべきかという点について質問を頂きました.EVIDENTアプリではデータの収集と描画結果に基づく採点しか行っていないため,実際に脳の写真などを撮らないと認知症と判定はできません.今後は,工学的な目線だけでなく医学的な目線でも研究を行っていく必要があると実感しました.」

発表の様子(児玉)
軽度認知障害(MCI)を抱える高齢者の記憶障害を支援するための,一人称画像の蓄積・検索システム「あのときカメラ」について発表しました.
児玉「質疑応答では,画像に対するタグ付けに使用するLLMの精度評価について,評価実験実施の際の被験者の選定について等の質問を頂きました.今後、定量的な評価を行う必要性を強く感じるとともに,研究へのモチベーションが高まりました.」
学会の様子
学会やディナーを通じて,様々な学生・先生方と交流を深めることができました.
特に先生方には車を出していただいたり,ドバイの文化について詳しく教えていただいたりと,本当にお世話になりました.
本当にありがとうございました.



表彰
児玉はBest Paper Awardを受賞しました!!

その他の様子
アルファヒディ歴史地区やゴールドスークを訪れ,ドバイの歴史や空気に触れました.
世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」にも上りました.



ご飯のカスタマイズ性が高く,よかったです.

これは思いついた炭水化物を全部混ぜたみたいな食べ物です.これだけはよくわかりませんでした.おいしいとは思いますが...
総括
本国際会議では,ソフトウェア工学,人工知能,信号処理・情報処理,セキュリティ,並列・分散コンピューティングなど,様々な分野で最新の研究成果や技術が共有され,活発で有意義な議論および交流が行われました.
自身の研究に対する意欲や知見を示す貴重な機会となり,参加者から寄せられた多様なフィードバックを通じて,今後の研究をさらに発展させるための知見を得ることができました.
最後に,本出張にあたり多大なるご支援を賜りました中村先生,陳先生,中田先生,植田さんをはじめ,関係各所の皆様に心より感謝申し上げます.

